東郷青児「セレナード」 東京・銀座 おいだ美術。現代アート・日本画・洋画・版画・彫刻・陶芸など美術品の豊富な販売・買取実績ございます。

洋画家

東郷青児 セレナード
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作品名:セレナード

作家名:東郷青児

価格:売約済み

技法 /
油彩
号数 /
30
作品状態 /
良好
備考 /
サイン、共シール
作品について

”セレナード”この聞き慣れない単語は、実は演奏会用の作品曲、もしくは一種のヴァイオリン協奏曲を意味しています。
画面前面に配した美しき女性にはクラシック音楽に合わせて動き出すかのような生命力があり、指先には音の旋律を奏でているかのような美しさが表現されています。 そして大胆に女性をデフォルメして抽象的ともシュールレアリスティックともいえる造形物に 抽象化の進んだ人体を配して、再び画面全体の構成に興味が向けられています。
また、ごつごつと絵の具を厚く盛り上げる描き方は東郷青児晩年にみられるマチエールで、常に新しい造形美を模索しつづける東郷青児のあらたな意欲と力強さがこの作品から伝わってくる、そんな逸品です。
東郷青児の心意気と力強さをぜひ目前でご堪能くださいませ。

略歴

1897年 鹿児島市に生まれる。
1921年 フランスに留学、リヨン美術学校に学ぶ。未来派のマリネッティをトリノに訪ね、未来派運動に参加。
1928年 帰国し、二科展に23点を特別陳列する。
1930年 ジャン・コクトーの「怖るべき子供たち」を翻訳、白水社より刊行。
1931年 二科会の会員となる。
1938年 二科会に「九室会」が結成され、藤田嗣治と共に顧問になる。
1945年 終戦後の二科会再建に尽力。
1948年 東京歌舞伎座の緞帳「女の四季」を手掛ける。
1960年 日本芸術院入会。
1976年 東郷青児美術館開設。勲二等旭日重光章受章。フランス政府より文化勲章受章。
1978年 死去。文化功労者、正四位追贈。 

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