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キース・ヘリング、没後30年であることご存知ですか?(2)

キース・ヘリングと縄文文化?

キース・ヘリング、没後30年であることご存知ですか?(1)

あの独特な躍動感にあふれた線で描かれたキース・ヘリング(Keith Haring1958年ー1990年)の絵と、縄文文化(日本列島の時代区分でおよそ1万6000年前から3000年前の間)なんて言うと、「何言ってんだ、何の関係もないだろう」と思われる方が多いかと思います。

しかし、あながちそうでもないんです。キースは、「プリミティブでポップなものにぼくはものすごく関心があったし、ぼくのドローイングのスタイルはエスキモーやアフリカン、マヤ、それにあのアボリジニーのアートにとても近い」と言っていたそうです。

プリミティブPRIMITIVEという英語は、「原始的」とか「未開」と訳されることが多いですが、「根元的」という意味もあります。

根元は「ねもと」であり、人間の「ねもと」であって、「エスキモーやアフリカン、マヤ、それにあのアボリジニー」だけでなく、日本列島における縄文文化にだって、人間の「ねもと」が多彩にあふれています。

それどころかキースの絵は、文字を使用する前の人類の歴史(先史時代)、例えば2万年前のラスコーの洞窟の壁画をも思い起こさせます。
また画面全体を単一な手法で埋め尽くすオールオーヴァーALLOVERな作品の中には、古代エジプトのファラオの時代の壁画や象形文字(ヒエログリフ)を連想させるものもあります。

キース・へリング untitled
キース・へリング「Pop Shop Quad II」

私がそう言っても、皆さんは「そうかなあ」と思われるかもしれません。でも、中村キースヘリング美術館のある山梨県小渕沢周辺には、縄文文化の遺跡がたくさんあり、まさにキース・ヘリングと縄文文化が出会った場所なのです。

また私は、キースの作品からは明るさと力強さを感じるのですが、私の大好きな草間弥生からも、やはり感じます。二人は、時代は違うのですが同じニューヨークの空気を吸い、画面全体を埋めていくところとか、通じる所があると思います。

草間彌生 infinity net
草間彌生「自画像 (#218)」

私どもはキース・へリングと草間弥生の作品を多数取り扱っておりますので、興味をお持ちの方は、一度画廊で、本物を比べてみては如何ですか。

キース・へリングの作品と草間弥生の作品はこちらからご覧になれます。

キース・へリング作品一覧

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キース・ヘリング、没後30年であることご存知ですか?(1)

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