ピカソの与えた影響とは?
— 2019年6月10日最近、現在東京都庭園美術館で開催中のキスリング展に行きました。建物は、アールデコ調の旧朝香宮邸で、とても瀟洒なおしゃれな建物です。都内とはとても思えないような庭園を散策し、キスリングの名画に出会うことができました。キスリングの作品が、これほど多く展示されることは、珍しいと思います。
キスリングは、1891年(明治24年)生まれのポーランド人で、1910年(明治43年)、19歳で、芸術の都パリへ旅立ちます。当時のパリは、シャガール(ロシア人)、モディリアーニ(イタリア人)など外国の画家がたくさん集まっていたようです。日本からは、藤田嗣治が1913年(大正2年)、パリへ渡りました。20世紀前半、世界各地からパリのモンマルトルなどに集まり、ボヘミアン的な生活をしていた画家たちは、エコール・ド・パリ(パリ派)と呼ばれています。当時は、1914年(大正3年)から第一次世界大が勃発し、激動の時代であったと思います。
ところでキスリングも、藤田も、あの偉大なピカソから多くの影響を受けているようです。自然を幾何学的な断面に分解してモザイクのように重ね合わせていくキュビズムという革命を巻き起こしたピカソから、エコール・ド・パリの画家たちはどのような影響を受けているのでしょうか。ピカソの影響は、現代美術にも及んでいます。興味の尽きないテーマなのですが、
この度、弊社でも、7月6日(土)に銀座で講演会「パブロ・ピカソ~創造と継承の系譜~」を開催致します。
一昨年、昨年に引き続き、アート・キュレーション代表の村上哲さんを迎えて、ピカソをメインとしたお話をして頂きます。詳細については、以下のページでご案内しております。(下の画像をクリックすると案内ページをご覧になれます。)
村上さんは、ピカソ、藤田嗣治、シャガール、キスリングなどエコール・ド・パリの作家に非常に造詣の深い専門家であり、現在、東京都庭園美術館で開催中の「キスリング展」の統括・監修をされていらっしゃる方でもあります。
この講演会では、書籍・メディアでもとりあげられないような視点から貴重なお話を沢山伺えるかと思います。
皆様方のご参加をお待ち申し上げております。
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