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ストリートアートが流行ってきているのか?

先日、サザビーズのオークションで、落札されたバンクシーの作品は大きな話題になりましたね。
落札された途端に、作品に仕掛けられたシュレッダーが作品を裁断してしまいました。
しかし、これが逆に作品の価値を高めていくだろうと予想されているのです。

バンクシーLOVE RAT – Sync.
バンクシー「LOVE RAT – Sync.」

バンクシーの人気は、近年世界的に広がってきています。
バンクシーの作品は、ストリート・アートが源流といえそうですが、このストリート・アート系の作品がこのところ美術市場を賑わせていているようです。

これまでは、ストリート・アートは、美術業界にはあまり大きな影響を与えることはなく、サブカルチャー的なカテゴリで語られることが多かったと思います。
しかし、近年では、村上隆さんなど著名な人気アーティスト達もストリート・アート的な作品も作るようになってきています。

アートの世界(アート市場と言ったほうがいいかもしれないですが)も大きな変化が起き始めているようです。

サブカルチャー的位置づけであったストリート・アートが、美術市場でそれまでは存在感の薄かったジャンルとして注目を浴びていきているのです。

おそらく、高級ブランドと大衆ブランドのコラボレーションのような近年のファッション業界のトレンドとともに、インターネット、携帯電話(スマホ)の普及もInstagramやPinterest、Twitterなどの写真投稿ツールとしてソーシャルメディアの発達もこの流れと関連がありそうです。InstagramやPinterest上に投稿される写真の中には、単なるスナップショットではなく、作品性の高いストリート写真も数多くあります。そのような写真がアートして意識されるようになってきているということです。

また、デジタルアートのようにコンピュータを駆使した作品も多くのアーティストによって作り出されています。

このような新たなタイプのアート作品も注目を浴びるようになってきています。

アートの世界も、世の中のトレンドと無関係ではなく、影響を受けるということではないでしょうか。

今週、香港でアート・バーゼル香港が開催されますが、その香港・ビクトリア・ハーバーの海上に、ストリートアートでも人気のカウズによる巨大なネズミのオブジェクトが浮かんでいますね。

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