アンディー・ウォーホルの作品
— 2018年2月9日ウォーホルは20世紀半ばから後半にかけて活躍したアーティストですね。
ウォーホルの生きた時代(特にヨーロッパや北米)は、それまで絶対的な存在であった”神”の存在意義が薄れてきた時代です。
その”神”に代わるものが、ウォーホルにとっては、特にマスメディアによって大量に供給され人々に消費されるモノや情報だったのだのではないでしょうか。ウォーホルの代表的な作品である、“マリリン・モンロー”は、彼女の映画や彼女の関するニュースなどが大量に消費されてましたし、また、これも彼の代表作“キャンベルスープ”もそのスープ自体は多くの人々に食べられていました。
大量消費とは“繰り返す事”であり、繰り返すことでその繰り返す対象は、何か特別なことでもなく日常的な事・存在となるのです。
ウォーホルのマリリン・モンローのシルクスクリーン作品には、色だけ変えたのが多くあります。
それは、大量消費(同じものを繰り返し生産し消費すること)を意味するので、ウォーホルのそれらの色の異なるマリリン・モンローの作品を一斉に並べて展示したときにその作品の意味がより深く伝わってくるのではないかと思います。
モンローの作品を1点だけ展示するのではなく、10点とか多くを並べて展示することでウォーホルの意図がよくわかるのです。マリリン・モンローという存在自体は特別でも、同じ絵柄が10点も並べて陳列されていれば(同じものが繰り返されれば)、ごく日常的な存在(特別ではないありきたりな存在)に感じられていくということです。その存在自体が薄められていく、という感じでしょうか。
(パリのポンピドゥーセンター(現代アートがメインの美術館)では、ウォーホルのこのモンローの版画が10点くらい並べて展示されていました。それはそういう意味で展示していたのではないかと思います。※現在でも展示されているのかわかりません。)
話はかわりますが、ウォーホルの作品について、同じ絵柄の作品でも価格が違うのは何故か?
それは、作品にサインがあるか否か、です。
サインがあるものは高いです。ないものは高くないです。(サインがあると言っても、それが贋作でない場合です。)
サインのないものは海賊版といっていいのですが、中には、“サンデーBモーニング版”という、ウォーホルのオリジナル作品ではないですが、彼が黙認していた版があります。
弊社でも、サンデーBモーニング版も取扱っております。
アンディー・ウォーホル 作品一覧
ご興味ある方はご覧くださいませ。
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